リバ厨腐女子ママの考えたこと。

腐女子、創作、セクシュアリティ。

サイト時代はユートピアだったか?①(俯瞰編)

 

花璃です。

『同人やめました』というはてなBlogのエントリーが拡散されてTwitterの話題になっていましたが、今回はその話の続きです。

 

わたしの同人の作家活動はほぼほぼオンラインですので、書き手側としてはサイト隆盛期とPixiv・Twitter時代しか分かりませんが、読み手としてはサイト以前の時代もちょっとだけ知っているので考えてみます。

 

 

①同人作品の消費は基本、有料だった

 

これ、ある程度年季の入った腐女子なら当然だと思っていると思うんですが、多分、サイト期以降に腐った若い腐女子は知らない(or 実感がない)人もいるんじゃないかと思っています。

この辺の認識のギャップに気づいていないと齟齬が生まれますよね。

 

サイトが出来る前というのは、イベントに行って委託ペーパーをもらう(今もあるような委託配本ではなく、サークルの活動情報の載っている紙(ペーパー)をサークルさん同士で委託して配りあっていた)か、まんが情報誌?みたいなのを買って通販のお知らせチェックをしたり、同人誌の扱いのある古本屋さんで探したりして買っていました。

 

◉イベント

イベントといっても地方だと200スペースもあるかどうかのオールジャンルイベントしかありません。

よろずサークル(本は出してないけどスケッチブックを描いてくれるお姉さんが座っている。要するにまんが絵が上手なオタク女子)主体です。買う本がないのが普通で、あるのはプラ板や便箋が主。パンフで好きなジャンルのスペースを探し、そこに委託されているペーパーをもらってどうしても欲しい本があれば自家通販します。自家通販用の郵便小為替とか、宛名シールとか、ありましたね〜〜。

「宛名シールには『様』までお書きください」

とか書いてあるのに、『行』って印刷してるまま申し込み封筒に入れたりして。

作家さんにキレられたりしてたのかな?と今更不安になります。

 

◉まんが情報誌

わたしが知っているのは『ぱふ』っていう雑誌でしたが、この、まんが情報誌っていうのはすっごく高いんですよ。

2ヶ月に1回発行だったかな?きっとこれ自体も同人誌みたいなものだったんじゃないかな?と思うんですが、高いので友達と順番こに買ってました。が、あんまり売れなかったのか途中で廃刊になった気がする(あやふや)。

 

◉古書店

これはねーーー。置いてある本に著しく偏りがあるんですよ。

中学生当時、近くに女子大があったせいか(女子大ごっつ濡れ衣←)とても同人誌の品揃えの豊富な古書店があったのですが、ある同人誌はいわゆる『同人バブル』と呼ばれている時期(?)の本ばっかりでしたね。

中学生には絵が古くてうわってなるゾーンでした。

だけど、尾崎南先生や高河ゆん先生(当時商業で活躍されていた)の同人誌もありました。

 

②無料で作品が消費出来るようになったサイト時代

 

社会人になって同人界に出戻ってきたら、PCさえあれば自宅で手軽に同人作品が楽しめるようになっていて、とてもうれしかったですね。

ここでも、Pixiv世代の若い方のために説明すると、二次創作におけるサイト時代というのは、作家ひとりにつき一つのホームページというものがあり、その作家さんが複数の作品(二次創作の原作)をお好きな場合は、よろずサイト(ジャンルごたまぜ)だったり、入り口が分かれていたりしました。 

わたしはジャンル別個人サイト時代に出戻り、ブログサイトが増えた頃にフェイドアウトしたのでよくわからないのですが、インターネットの普及でサーバーが多様化するにつれてホームページが作りやすくなり(無料サーバーの台頭)

個人別よろずサイト→ジャンル別個人サイト→個人サイトのブログ化→鍵付きブログ台頭→Twitter

って流れになったのかなぁと思ってます。

サイトを作るのは結構手間ですしね。段々サーバーの方で誰にでも使えるフォーマット(ブログ形式)が充実してきて、特に文字サイトとイラストサイトは(漫画の方は別かもしれません)ブログで始める方が多くなったのかもしれません。多分、サイトの数も増えていたんじゃないかなぁ。

18禁作品を見るには

◉裏ページ

◉パス申請

なんてものがありました。

裏ページは隠す方も大変だし、探す方もページをソースコード表示にし、htmlの知識をフルに発揮して血眼で探してました。

サイト自体が18禁、なんてところもありましたね。

鍵付きブログはそういうところが多かった気がします。

 

 

③作品が交流の道具となり、読み捨てにされる支部つい時代

若い方は、『管理人』っていう言葉すら「は?」って思うんじゃないかと思うんです。 

それまでは、個人サイトなり、ブログなりにサーチ(当時、ほとんどの同人サイトは検索よけがしてあったので、有志の作ったジャンルごとのサーチエンジンに登録し、同志が辿り着けるようにしていました)で検索し、あるいはブラウザにブックマーク(家族の共用PCの場合はメールにアドレスを貼り、下書き保存や自分宛に送信して迷子予防)して「行って」いました。

二次創作作品はジャンルごとに分かれていたりいなかったりしていましたが、『作家ごとに』サイトに掲載され、作家であるサイト主は『管理人』と呼ばれていました。

不特定多数の読み手に対して、作家は作品の『管理人』であることで、自分の作品に対する『作家性』を保っていたと思います。

ところが、Twitter・Pixivになるとプラットホーム形式というか、読み手がそこにいるだけで、作品の方から『流れて』いく

Twitterに関しては、作品の裏方であるはずの作家が剥き出しになり、さらに読み手と書き手がフラットになる。Pixivに関しては作家の手を離れて、作品だけが一人歩きを始めた状態になっているのだと思います。

 

長くなるので次は読み手編に続きます。

 

花璃。